2018年3月11日

平昌2018パラ(3日目):アルペンスキー

村岡、恐怖心を制して銅。2個目のメダル

999|障害者スポーツ専門情報サイト sports news

平昌パラで自身2個目となるメダルを獲得した村岡桃佳

平昌パラリンピック大会3日目、スーパー大回転が行われ、女子座位の村岡桃佳(21=早稲田大学)が自身2個目となる銅メダルを獲得した。

「嬉しいです。やっと複数のメダルを取れる選手になれたのかな、と」
静かにそう呟いた。

スーパー大回転は、滑降に続く高速系種目。全長1195m、標高差656mのコースでは、女子座位でも時速70kmをゆうに超える。旗門が左右に大きく振られるテクニカルなコースセットに苦しめられる選手が続出した。

「こんなに振るの? って思うくらい。ワールドカップなどのレースでも、練習でも経験したことがない。攻めなくてはいけないポイントと、慎重に滑るポイントがせわしなくあって、攻めるべきポイントではやっぱり恐怖心がありました」と語る。

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平均時速76.42kmで果敢に攻め続けた

それでも、コース途中の荒れた斜面でチェアスキーが飛ばされそうな場面、村岡はぐっとこらえて次の旗門に果敢に入っていった。

前日の滑降で転倒した村岡のライバル選手も、このスーパー大回転ではきっちり修正してゴールした。そんな中、村岡は恐怖心との戦いを制しトップと1秒34ビハインド、1分36秒10で銅メダルに輝いた。

「昨日、初めてのメダルを獲得して気持ちがラクになった。だからこそ、もっと攻められる、もっと上に行きたいという思いが一層強くなった」

優勝したドイツのアナ・シャッフェルフーバーは、前日の滑降に続く2冠。4年前、ソチ大会では全種目で金メダルを獲得している。圧倒的なトップとの差を、村岡はどう見ているか。

「彼女のラインどりはすごくうまいし、滑りの勢いもある。でも、私も少しずつ、その距離を詰められているかなと思います」

高校2年で出場したソチ大会では、滑降には出場していない。スーパー大回転では途中棄権に終わった。そこから4年。村岡は高速系2種目でメダルを掴み取るまでに成長したのだった。

ミスで減速し、3連覇を逃した狩野亮

この種目、4年前は狩野亮(31=マルハン)が金、森井大輝(37=トヨタ自動車)が銀。狩野はバンクーバー大会からの3連覇がかかっていた。今大会、狩野は5位、森井は8位。狩野は「コース難所のミスで減速し、続く緩斜面にスピードをつなげられなかった」と振り返った。

今大会初出場の女子立位、本堂杏実(21=日本体育大学)は3旗門目で大きくコースを外れ途中棄権に終わった。本堂もまた、大きく振られたコースセットに泣かされた一人。スタートで勢いよく飛び出したが、コースが見えない斜面変化の3旗門目へのラインどりに失敗したのだった。スピードが出る種目だからこそ、その時点での修正は効かない。初めてのパラリンピック、初戦は涙のレースとなった。

13日は、スーパー大回転と回転を組み合わせて行われるスーパー複合。村岡のさらなる活躍が飛び出すのか。日本選手の挑戦は続く。

【日本人結果一覧(3日目) 】※(クラス/年齢/所属)
◼座位(男子)  
5位 狩野 亮(LW11/31/マルハン)1分27秒45
8位 森井 大輝(LW11/37/トヨタ自動車)1分27秒70
13位 鈴木 猛史(LW12-2/29/KYB)1分29秒41
途中棄権 夏目 堅司(LW11/44/アールディエス)

◼︎立位(男子)
15位 三澤 拓(LW2/30/SMBC日興証券)1分31秒04
27位 小池 岳太(LW6/8-2/35/JTBコミュニケーションデザイン)1分35秒12

◼︎座位(女子)
3位 村岡 桃佳(LW10-2/21/早稲田大学)1分36秒10

◼︎立位(女子)
途中棄権 本堂 杏実(LW6/8-2/21/日本体育大学)

(文・宮崎恵理、写真・岡川武和)

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