2018年3月13日

平昌2018パラ(5日目):パラアイスホッケー

「1勝」が遠い日本。未勝利で順位決定戦へ

999 | 障害者スポーツ専門情報サイト sports news

持ち前のスピードで相手のゴールエリアに走りこむ上原大祐

平昌パラリンピック大会5日目の13日、江陵ホッケーセンターではパラアイスホッケー1次リーグ最終戦が行われ、日本はチェコと対戦。第1ピリオドから激しい攻防戦が続く中、第2ピリオド終盤に先取点を挙げたチェコがそのままの勢いで第3ピリオドには2点を追加。一方、日本はシュート5本で無得点に終わり、0-3で黒星を喫した。

両者ともにすでに予選敗退が決まっており、決勝トーナメント進出は逃したものの、順位決定戦の対戦相手を決める大事な一戦だった。

999 | 障害者スポーツ専門情報サイト sports news

3人に囲まれながらも味方にパスを試みる堀江航

この日の日本の狙いは、明らかだった。「超」がつくほど長身のチェコのゴールキーパーVapenka Michal(GK)相手に、まともに真正面からシュートを放っても、その長い手足が壁となり、パックをゴールに入れることは非常に難しい。そのため、パックを左右に振ることで、その「壁」を打ち破ろうとしたのだ。

そんな中、最初に得点のチャンスを作ったのは、日本だった。試合開始1分半、激しいせめぎ合いの中でパックを奪った日本は、前線に上がる堀江航(38)にパスが通る。堀江はそのままゴール前へ勢いよく進み、シュートと見せかけて、後方から上がってきた高橋和廣(39=西東京市役所)にパス。高橋は、それをダイレクトにシュートするも、惜しくもゴールの枠を外れてしまった。

さらに、第2ピリオド開始早々には、上原大祐(36=日本電気)がドリブルで突破し、後ろから上がってきた堀江にパス。ほぼフリーの状態だったが、堀江はやはりまともにゴールキーパーとの勝負にはいかず、左サイドから攻め上がってきた熊谷昌治(43=アディダスジャパン)にパスをつなぎ、エースにフィニッシュを任せようとした。しかし、そのパスがうまくつながらず、結局、得点シーンが生まれることはなかった。その後も、何度かシュートチャンスを得るものの、日本はなかなか得点できなかった。

999 | 障害者スポーツ専門情報サイト sports news

チェコの守護神Vapenka Michal

すると、第2ピリオド12分、センターライン近くでパスを受けたPavel Kubesがそのままドリブルでゴール前に詰め、シュート。GK福島忍(61=ニック)は一瞬、相手がパックを浮かしてくると読み、とっさに右腕を上げた。しかし、次の瞬間、グラウンダーでのシュートだと気づくと、すぐに右腕を下ろしたものの、パックは福島の右わきをすり抜け、ゴールへと勢いよく突き刺さった。

さらに第3ピリオドの序盤には、遠い距離からの意表を突いたシュートが決まり、チェコが1点を追加した。

一方、なかなか得点することができない日本は、終盤に大勝負に出た。GKの福島をベンチに下げ、6人での猛攻を試みたのだ。しかし、センターライン付近でこぼれ球を拾ったKubusに無人のゴールへのロングシュートを決められ、逆にリードを広げられた。

999 | 障害者スポーツ専門情報サイト sports news

好セーブし続ける61歳の福島忍

結局、0―3で黒星を喫した日本は、予選を未勝利で終えた。3試合で得点もわずか1点と、厳しい結果となった。

これで予選最下位が決まった日本は、順位決定戦に臨む。14日はノルウェーと対戦。その試合に勝てば、16日に5-6位決定戦に、負ければ7-8決定戦に進むことになる。

「今、自分たちが目指すことができる一番のてっぺんは5位。しかも、日本はこれまで6位以下になったことがないので、5位を死守して日本に帰りたいと思います」と上原。次につなげるためにも、このまま未勝利に終わるわけにはいかない――。

【大会結果一覧(5日目)】
■グループA
NOR 3-1 SWE
■グループB
USA 8 - 0 KOR
CZE 3-0 JPN

(文・斎藤寿子、写真・岡川武和)

関連記事

障害者スポーツの最新情報をFacebookでお届けします!