2017年6月10日

IWBF男子U23世界車いすバスケットボール選手権大会

全員得点の日本、南アに圧勝

スピードを活かし、ゴールを決める代表最年少の古崎倫太朗(=16歳)。

6月10日(現地時間)、2017IWBF男子U23世界車椅子バスケットボール選手権大会(カナダ・トロント)、日本は予選プール第3戦で南アフリカと対戦した。攻守にわたって圧倒した日本は、94-28で大勝し、3連勝を飾った。

選手に対して大きな声で指示を出す京谷和幸HC。

いつもと変わらず強いディフェンスを徹底するはずだった。ところが第1Qの序盤、日本は格下の相手に気持ちの緩みが生じたのか、リズムに乗ることができず、最初の得点を南アフリカに奪われてしまった。さらに、オフェンスでもターンオーバーやパスミスなどが続き、嫌なムードが漂う。ベンチからは「落ち着いて!」「冷静に!」というチームメイトからの檄が飛んだ。

試合開始1分、鳥海連志が立て続けにミドルシュートを決めると、日本は徐々に勢いづいていった。ディフェンスリバウンドや、ターンオーバーから速攻をしかけ、古澤拓也、丸山弘毅がレイアップシュートを決めると、さらに寺内一真はゴール下のシュートを確実に入れる。その後も、日本は次々と得点を奪っていった。

だが、「自分たちはオフェンスのチームではなく、あくまでもディフェンスのチーム」と語る京谷和幸HCは、ディフェンスの出来には納得していなかったという。中盤に連続でゴール下に入られ、オフェンスリバウンドを取られての連続失点をすると、「もっとディフェンスにこだわれ!」という指示が飛んでいた。

4Qで全員得点となるシュートを決める岩井孝義。

その後、ディフェンスに注力し、南アフリカの攻撃を封じた日本。その強いプレスディフェンスに、なかなかインサイドに入ることができず、アウトサイドからのシュート一辺倒となった南アフリカは、第2Q以降は得点を積み上げることができなかった。

一方の日本は、第4Qの終盤に、岩井孝義がミドルシュートを決めたと同時に、今大会初の「全員得点」を達成した。

これで予選プールを無傷の3連勝とした日本は、明日の第4戦でアメリカと対戦する。ここまでイギリス、ドイツ、フランスと、3連敗を喫しているアメリカだが、京谷HCは「コンタクトが激しいチーム」と気持ちを緩めることはない。「日本の高いラインからのディフェンスは十分に通じるはず。ただ、ビックマンをゴール下に入れないためにも、ボールマンへの強いプレッシャーが重要になってくる」と、すでに気持ちを切り替えていた。


「明日も、ポイントはディフェンス。『1ゴールでも多く得点する』ではなく、『1ゴールでも少なく抑える』ことを目指します」と京谷HC。相手がどこでも、自分たちのバスケをするだけだ。

結果一覧=3日目=
【Aプール】
オーストラリア 41 - 27 ブラジル
カナダ 68 - 59 イラン
トルコ 72 - 37 イタリア

【Bプール】
日本 94 - 28 南アフリカ
イギリス 60 - 49 ドイツ
フランス 62 - 54 フランス

(文・斎藤寿子、写真・岡川武和)

関連記事

障害者スポーツの最新情報をFacebookでお届けします!