2017年10月24日

アジアオセアニアチャンピオンシップス

豪に女子大差で敗れる。

来年8月に開催される世界選手権の出場権がかかった「2017IWBFアジアオセアニアチャンピオンシップス」(AOZ)2日目、女子日本代表は予選第2戦でオーストラリアと対戦し、59–75で敗れた。

女子日本代表が合宿や遠征で構築してきたのは、「1Ⅾ&1MAKEで流れをつかむ」バスケ。粘り強いディフェンス(D)でしのいだ後のオフェンスで得点を取る(MAKE)という意味だ。そのために取り組んできたのが、「強いボールマンプレッシャー」と「機動力を生かして常に全員がゴールを狙うバスケ」だ。

しかし、攻守にわたって、今日の日本には「ズレ」が生じていた。ボールマンにチェックにいくタイミング、逆に自分たちがボールを止められた時のパスなのかタフショットを試みるのかの選択など、チームはなかなかその「ズレ」を修正することができず、すべてが後手にまわる展開となってしまった。
いくつかあるポイントの中で、最も大きかったのは前半で差が開いてしまったということだ。特に第1Q、出だしでオーストラリアのプレスディフェンスに押されるかたちでターンオーバーが続き、立て続けに得点を奪われるも、タイムアウト明けにすぐに同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。

「これで、ようやく落ち着くかな」

橘HCは、そう思っていたという。
ところが、日本に同点に追いつかれるや否やオーストラリアはすぐさまタイムアウトをかけた。それが功を奏したのだろう。オーストラリアは再びエンジンを全開。素早く日本の攻撃の芽を摘みながら攻撃に転じ、高確率にシュートを決めてあっという間に10点差とした。そのオーストラリアの勢いは第2Qに入っても止まらず、前半は64%という確率でシュートを決め、さらに日本を引き離した。

日本は第2Qの終盤、ようやく「ボールマン」に対して強くプレッシャーをかけ、インサイドに入れない粘りのディフェンスが機能し始めた。すると、オフェンスにも動きが出始め、オーストラリアのファウルが重なり、立て続けにフリースローのチャンスに。試合の流れは、少しずつ日本に傾き始めていた。

しかし、大事な第3Qのスタートで、オーストラリアに次々とゴール下を攻められ、再び試合の主導権を握られた。終盤には、日本が連続得点を叩き出し、なんとか食らいつくも、第2Qよりも逆に得点差が開いた。
第4Qは、網本麻里、北田千尋のハイポインターが得点を重ねて追い上げを図るも、オーストラリアの勢いを止めることはできず、敗戦を喫した。

「選手は一生懸命やってくれたと思います。ただ、結果が出なくて残念です」

橘香織ヘッドコーチ(HC)は、開口一番にそう言って選手を労った。
指揮官が得た感触は、スコアほどの実力差があるわけではなかった。ただ、一つ一つのプレーの質、それもほんの些細な差の積み重ねが、2ケタ差という結果として出た試合だった。
これで1勝1敗とした日本は、明日25日の予選最終戦では、オーストラリア、イランに連勝し、現在トップを走る地元中国と対戦する。日本にとって、ここからが正念場だ。

(文・斎藤寿子、写真・岡川武和)

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