2017年10月26日

アジアオセアニアチャンピオンシップス

女子、世界選手権の出場を逃す。

「2017IWBFアジアオセアニアチャンピオンシップス」(AOZ)4日目、女子日本代表は準決勝でオーストラリアと対戦して41–71で敗れ、来年8月の世界選手権の出場権を逃した。
「完敗でした」
試合後、橘香織ヘッドコーチ(HC)は、悔しさを噛みしめるかのようにそう語った。
「昨日の中国戦でディフェンスがある程度やりたいことをやれたので、手応えを感じていました。ただ、1点差まで詰め寄った接戦で勝ちきれなかったことが、今日の流れを悪くしてしまったのかもしれません」
前日、予選最終戦の中国戦で、チームはボールマンに強くプレッシャーをかけた粘りのディフェンスで強敵をロースコアに抑えた。そのディフェンスを準決勝でも出すはずだった。しかし、この試合はそのディフェンスが機能せず、さらにオフェンスではフィニッシュまでいってもシュートを決め切ることができないシーンが目立った。
出だしからオーストラリアに大きくリードを奪われ、苦しい展開となった中、孤軍奮闘したのが、エースでありキャプテンの藤井郁美だった。
ゴール下の厳しいところを体勢を崩しながらもレイアップシュートを決めたかと思えば、チームメイトが外したリバウンドボールを取り、高さのあるオーストラリアの選手3人に囲まれながらもボールをゴールにねじ込んでみせた。さらには、相手の激しいあたりに転倒しながらもシュートを決める姿は、「世界選手権出場」への強い気持ちが表れていた。
橘HCもこの姿に「世界で戦いたいという郁美の強い思いが、ゴールに向かわせていたのだと思います」と称えた。
しかし、パスカットからカウンター攻撃をしても、最後のパスが合わずにフィニッシュにまでいけなかったりと、チーム全体ではミスも少なくなかった。
一方、オーストラリアは チーム一の高さを持つMerritt Amberがゴール下を支配し28得点、スピードのあるCrispin Cobiが日本のディフェンスをかいくぐってレイアップシュートを決めるなど23得点を叩き出し、チームに勢いをもたらした。
結局、試合開始早々にオーストラリアに主導権を握られた日本は、その勢いを止めることができず、終わってみれば30点という大差で敗れた。
「選手たちは本当によくやってくれたと思います。前日の中国戦を振り返っても、実力がないわけではない。ただ、その実力を、こういう大事なところで出すことができるかが大事で、それができなかったということは、やっぱり力不足だということ。それを素直に認めなければならないと思います」と橘HC。そして、こう続けた。
「ただ、このままで終わるわけにはいかない。ここからどう這い上がっていくか、です」
世界選手権への道が閉ざされた今、2020年東京パラリンピックに向けて歩む以外にはない。明日の3位決定戦、イランとの試合は、その第一歩となるはずだ。
(文・斎藤寿子、写真・岡川武和)

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