2017年10月27日

アジアオセアニアチャンピオンシップス

イランに力及ばず、決勝進出できず。

「2017IWBFアジアオセアニアチャンピオンシップス」(AOZ)5日目、男子日本代表は準決勝でイランと対戦し、76–80で敗れて決勝進出とはならなかった。大会最終日は3位決定戦で韓国と対戦する。
勝てば、アジアオセアニアの頂上決戦へ進出が決まる大事な一戦は、スタートから一進一退の攻防が続く、大接戦となった。
第1Q、開始早々に香西宏昭が最初のシュートを決めると、すぐにイランはスリーポイントで逆転。また、香西のスリーポイントで日本が逆転すれば、すぐに高さをいかしたゴール下のシュートを確実に入れて同点にするなど、どちらも一歩も譲らない様相を呈した。
終盤、キャプテン豊島英が早くも3つ目とファウルがこみ、ベンチに下がるという予想外の展開となったが、そんな嫌なムードを払拭したのが、元キャプテンと副キャプテンだった。豊島と鳥海連志が下がり、代わって緋田高大とともに再びコートへと戻った香西は、すぐさま鮮やかなミドルシュートを決めた。すると、今度は藤本怜央がゴール下で3人に囲まれながらのタフショットを決め、さらにはファウルを受けてバスケットカウントとすると、しっかりとフリースローも決めてみせた。そして、最後には香西からアシストパスを受けた藤本がゴール下でのシュートを決め、日本は18–17とリードを死守した。
続く第2Qも、香西、藤本を軸に得点を積み重ねていった日本。ディフェンスでは、スリーポイントラインまで下がってのラインディフェンスが機能し、イランに思うようには攻撃をさせなかったことで、42–33とその差を広げた。
第3Q、ここぞという時に、得意のスリーポイントを鮮やかに決めたのが、21歳の古澤拓也だ。終盤、1点差に迫られた日本は、香西が相手のファウルで得たフリースローを2本ともに決めると、さらに古澤のスリーポイントで突き放した。しかし、その後相手のスリーポイントが決まって2点差となる。ここで再び古澤がスリーポイントを決めて5点差とした。この2本のスリーポイントが大きく影響し、日本は64–59でリードを守ったまま、第4Qに臨んだ。
その第4Qの序盤、日本は攻守でミスが続き、あっという間にイランに追いつかれて、逆転を許した。しかし、自分のミスからターンオーバーで相手の得点を許し、一度はベンチに下がった香西が、約1分後にコートに戻ると、鮮やかなドリブルで相手のディフェンスをかわしてレイアップシュートを決めた。さらに香西は、相手のファウルを誘ってバスケットカウントをとり、しっかりとフリースローも決めるという活躍で、わずか30秒間に一人で5得点を叩き出した。また、見事なアシストパスで藤本のシュートを演出。藤本もこれをきっちりと決めてみせ、75–69とリードを6点に広げた。
残り時間は、2分20秒。日本の勝利は、もうすぐそこまで来ていた。
しかし、イランが4連続ゴールで76–75と逆転。すぐに日本は豊島のフリースローで同点に追いついた。さらに、古澤が相手のパスをカットしてカウンター攻撃に転じ、香西がレイアップシュートを打つ。これで日本がリズムに乗るかと思われたが、このシュートが外れてしまう。逆にこのリバウンドボールを取ったイランが速攻で得点をあげた。続く藤本のミドルシュートも決まらず、2点ビハインドのまま、試合時間は残り27秒となっていた。
ここから日本はファウルゲームに持ち込むも、得点に結びつけることができず、逆にイランにフリスローを決められ、最後は76–80で敗れた。
試合後、及川晋平ヘッドコーチ(HC)は、厳しい言葉を口にした。
「自分たちが目指していたところに行けないというのは、本当に残念です。勝つチャンスはあった。決めなければいけないところで決めるというのは、ずっと課題としてきたこと。それが、まだ力不足だということが、この結果に表れていると思います」
しかし、確かな収穫もあった。指揮官は、古澤、緋田、藤澤潔、秋田啓、宮島徹也などの名前をあげ、「途中で試合をつないでくれた選手たちの頑張りは評価したいと思いますし、彼らがチームの武器として力強く成長してくれていることを感じました」と手応えを口にした。
残念ながら、アジアオセアニアチャンピオンへの道は閉ざされた。現在のチームには可能性が感じられていただけに、悔しさが残る。しかし、戦いはまだ終わりではない。大会最終日の28日は、3位決定戦で韓国と対戦する。準決勝での悔しい敗戦を、どう力にかえて、這い上がっていくのか。その姿を見せてほしい。
(文・斎藤寿子、写真・岡川武和)

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