2017年10月28日

アジアオセアニアチャンピオンシップス

韓国に勝利し、男子銅メダル。

「2017IWBFアジアオセアニアチャンピオンシップス」(AOZ)最終日、男子日本代表は3位決定戦で韓国と対戦。3Qまで僅差のゲームとなったが、4Qで韓国を引き離し、68–54で勝利を納めた。
初のアジアオセアニアチャンピオンの座を獲得することはできなかったが、世界選手権の予選という意味では、4年前のAOZより一つ順位を上げ、3位に浮上。「この試合に勝つか負けるかでは大きく違っていた。我々がやってきたことが正しいかどうかを問われていたと思う。本当に最低限の結果をなんとかつかむことができたことは良かった」と、及川晋平ヘッドコーチ(HC)は安堵の表情を浮かべた。
試合前、及川晋平HCは、選手たちにこう伝えたという。
「東京でメダルを取るという目標設定は変わってはいない」
だから死に物狂いで戦ってほしいーー指揮官から選手たちへのメッセージだった。そんな中で始まった試合は、3Qまで手に汗握る接戦となった。
1Qは17–16と、わずか1点のリードに終わった日本は、2Qの前半、香西宏昭と古澤拓也の2人のシューターが得点を積み上げた。古澤が得意のスリーポイントを入れれば、香西もミドルシュートを鮮やかに決めてみせ、引き離そうとする韓国に食らいついていった。
ところが、後半の5分間、フリースロー以外のシュートがことごとくリングに嫌われ、日本は得点を積み上げることができなかった。一方、韓国もまた、シュートが入らず、結局お互いにフリースローのみの得点に終わり、27–30と日本は3点のビハインドで試合を折り返した。
続く3Qの後半、チームを鼓舞する活躍を見せたのが、香西だった。残り4分のところでコートに入った香西は、インサイド、アウトサイドの両面から次々とシュートを決め、8得点をマーク。逆転の原動力となった。
44–42と2点リードで迎えた4Qは、時間が経つにつれて、日本と韓国にスタミナの差が出始めた。日本は、香西と古澤のミドルシューターに加えて、センターの秋田啓がインサイドを攻めて得点を重ねると、さらには昨日課題となっていたフリースローでも、リードを広げた。
一方、疲労の色が濃くなり、動きが鈍くなっていった韓国は、日本のプレスディフェンスに苦戦を強いられ、インサイドにボールを運ぶことができなくなっていった。すると、徐々に得点差は開き、終わってみれば、68–54と2ケタ差で日本が勝利を収め、3位で来年8月の世界選手権への出場権を獲得した。
アジアオセアニアチャンピオンを目指してきた日本にとって、3位という成績は決して満足も納得もすることはできない。
しかし、及川HCは言う。
「最低の結果には間違いないが、それでもなんとか生き残ったのだから、次に向けて進むしかない」
今大会で浮き彫りとなった課題は決して小さくはない。しかし、チームとして確かな手応え、そして成長した姿を見せた選手もいた。果たして、来年の世界選手権では、どんなチームへと変貌しているのか。2020年に向けて、これからがいよいよ本番となる。
(文・斎藤寿子、写真・岡川武和)

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